2009年2月22日日曜日

良いことblog (22/28)

自由が丘

名古屋にも同じ名前の場所があるそうですが、東京に「自由が丘」という名前の街があります。
正確には、「自由が丘駅」を境に、北側に広がるのがいわゆる「自由が丘」という地名で、南側の街には「奥沢」という地名がついています。しかも、区も違っていて自由が丘は目黒区ですが、奥沢は世田谷区です。
でも、奥沢側に緑道があったりして景色がよいのと、単に駅を境に地名が違うだけのことなので、奥沢を映して「自由が丘にやってまいりました」とレポートするようなロケもあったりして、実際の所、自由が丘というのは地名ではなくて「自由が丘駅近辺」を指しているようです。

そんな曖昧な範囲の自由が丘という街ですが、私が東京で初めて知った街の名前でもあります。
もともと関西にいたので、関東のことを良くしらず、知っていても「東京駅」と「東京タワー」くらいでした。「東京ディスニーランド」も、本当に東京にあると思っていましたし。。
もちろん、テレビで「渋谷」「原宿」「新宿」といった名前を聞くことはありましたが、実のところそれが東京の地名をさしているという認識があまりなく、単純にJRの駅名というイメージでした。

そんな程度の知識しかなかった私が10年ほど前に急に東京で住まいを探す必要ができ、週末を利用して日帰り上京しての住まい探しをしたはいいのですが、全く不動産屋さんの問い掛けに答えることができませんでした。。

不動産屋:「何線沿線がいいですか?」(私の心の中:「え?JR以外に何があるの?」)
不動産屋:「住みたい地域はありますか?」(私の心の中:「東京です・・」)
不動産屋:「どれくらいの広さがいいですか?」(私の心の中:「2・3部屋あると嬉しいけど東京ではきっと高いんだろうなぁ」)
不動産屋:「何階がいいですか?」(私の心の中:「なぜ階数なんて気にするんだろう?」)

相場も地名も治安状況もわからない私には、出せる家賃の金額しか知識を持ち合わせていませんでした。

そんな私の脳裏に浮かんだ言葉、それが「自由が丘」でした。
当時、松下由樹さん主演の「お仕事です!」というドラマがあり、その中で舞台となっていた地名を覚えていたのです。
その日に住むところを決めないと野宿決定という状況だった私は、

私:「自由が丘がいいです!家賃は7万円くらいで!」

と不動産屋さんに言ったようです。
7万円というのは、当時の私にとっては「どうだ!十分だろう〜」と自信満々の金額かつ限界だったわけなのですが、自由が丘が人気の街だと知らずに言っていたわけで。。
自由が丘の家賃の相場は1DKでも10万円くらい、1LDKだと12万円以上はするらしいということを後から知りました。。しかもドラマの影響で人気も上がっていたはずで。。

一瞬不動産屋さんも、「そりゃぁ無理ですよ。。」という感じになったのですが、私が自由が丘を連呼する(それしか知らないし・・)ので、なんとか見つけ出してくれたのが線路脇にある木造アパート。

ミントグリーンで塗装されたアパートの外観は、それなりにお洒落で、なんとロフトまでついていました!
電車の音は個人的には全く気にならなかった(テツではないはずですが・・)ので、非常に快適な東京生活をスタートできました。

無理な要求に応えてくれた不動産屋さんと、私に自由が丘という街の名前を教えてくれたドラマに感謝です。

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