2008年11月12日水曜日

OLにっぽん


OLにっぽん、なかなか良い評判は聞きませんが結構見てしまいます。
キャスト的に楽しいから観るというのもありますが、各国のカルチャーの悪い部分を誇張しながらも面白みのあるストーリーにしているギリギリをちょっと過ぎてしまった感が良いのかも。
NHKの「だんだん」もずっと観ていたのですが、スカウト役の人の台詞の(内容の)あまりのひどさが耐えられなくて、個人的にはギリギリをかなり超えてしまってもう観なくなってしまいました。そういう意味で、OLにっぽんのバランスは凄いところにあると感じています。

日本人の甘さと細やかさと粘りの強さ、中国人の(日本人に比べると)自己中心にならざるを得ないお国事情とアジア人のひたむきさを持ちつつも強力に物事を進められるところ(あくまでも個人感ですが)、その辺りを描写しようとしているように感じられます。

そう言えば、以前の会社で、米国の人に、米国のサラリーマンも Implicit Business (全て明言するんじゃなくて、間合いで相手をはかるビジネスのやりとり)をした方が良いという話をしたことがありましたが、全く理解できない感じでした。でも、米国人も微妙な間合いで物事を進めたり、断ったりすることがあることもわかってきたので、理解できないというよりも「必要に応じてやってるよ」という意味の反応だったのかも・・と今となっては思えます。

自分が馴染んでいる環境以外の環境を理解するって、本当に難しいんですね。同じ要素がどの国・地域でもあるのに「度合いの違い」が理解しにくいんだと思います。
そういう意味では、OLにっぽんって、日本人が観ると「日本人ってそんなに軟弱じゃないし、バカじゃない」って思うでしょうし、中国人からみると「中国のOLだって化粧するし、そんなに空気読まずに相手をきづつけたりしない」って思うだろうから、どちらの国の人にも受け入れ難いドラマなのに、よくやったなぁ・・と感心してしまいます。

そういうネガティブな観点でこのドラマを観るんじゃなくて、中立的にみると自分たちはそういう性質に見えているのに、他国の人々は受け入れてくれてるんだから、他の国の人の言動が気になっても理解するよう心がけよう・・と思い直すキッカケにしたいと思います。

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